1.「ミルトン・エリクソンとは?」
最初にミルトン・エリクソンという人物について解説していきます。
ミルトン・エリクソンとは、アメリカの催眠療法家として知名度が高い方です。特に心理学を勉強なさっている方であれば、この方を知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。
彼は独学で心理学や催眠療法について勉強・研究を繰り返し、結果を出すことで弟子からも尊敬され今日に至っております。
また、彼に関する本はいくつも存在しますが、彼自身が書いた本については一冊も残されていないのです。
ミルトン・エリクソンは伝説的な催眠療法家として知られ、患者との何気ない「一言、二言」で患者の症状を変えるなどの逸話があります。
なぜ、そんなことが可能かと言えば、ミルトン・エリクソンは相手の無意識領域にアクセスし、そこに変化を与える。そこで「症状が良くなった」という逸話がいくつもあります。
そんなミルトン・エリクソンのもとにある患者が来たと言います。そこでその患者に「問題以外に気をそらすような行動」をうながします。そして、それをするうちに「問題」が軽くなっていきます。
ここでの教訓は「問題に集中しすぎると、かえって悪化する」ということです。
潜在意識の分野でも「問題に意識を向けるから、問題があり続ける」という「パラドックス」のようなことが言われることがあります。
ですから、「好きなことをしなさい」というのは理にかなっているのかもしれませんね。
2.「ミルトン・エリクソンが遺した名言や心理療法について」
先ず彼が研究した心理療法についてまとめた本が、単行本として発売されております。本のタイトルは、「ミルトン・エリクソン心理療法〈レジリエンス〉を育てる」です。
彼の研究した心理療法について興味のある方は、是非ともこの本を読んでみるといいでしょう。
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そして、彼の遺した名言として有名なものをいくつか紹介します。
・「もしも相手を一インチでも動かすことができるのならば、あとでその相手をひっくり返すことができるのだ」
・「命令はめったにしてはいけない。相手に無力な奴隷になってほしくないからだ。奴隷の働きにより、自由意志で働く人の働きの方が大きい」などになります。
これらの名言を頭の片隅に入れておくことで、ビジネスでの商談や、自分が上司の立場にあたるときなどは、部下への接し方などに気を付けようと思えるものです。
ミルトン・エリクソンという人物はアメリカの偉大な催眠療法家であり、人格者でもありました。
彼のような人格者に憧れたり、心理学を勉強したいと考えている方は、彼関連の本から彼に触れていくことが良いでしょう。
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